滑舌練習「あいうえお」のやり方|1人で今日試す手順
この記事の要点
- 母音「あいうえお」を1音ずつ大きく発音する練習が滑舌の基本になる
- 1回5〜10セット・1日2回程度から始めると無理なく続けやすい
- 口の形の確認には鏡やカメラ、発音の確認には録音アプリが役立つ
滑舌練習「あいうえお」は、母音をひとつずつ大げさに発音し分ける練習が基本になる。口の形を意識しながら5〜10回を1セットとして、朝晩2回ほど続けると口の動きの変化を感じやすい。
この記事では、スマホの録音機能だけで今日から試せる「あいうえお」練習の手順と、やりがちな失敗例を具体的に紹介する。
なぜ「あいうえお」が滑舌練習の基本なのか
日本語の発音は母音(あ・い・う・え・お)の組み合わせでほとんどが成り立っている。子音がうまく発音できないと感じる場合でも、実は母音の口の形が不十分で音がこもっているというケースが多い。そのため、まず母音をはっきり発音できるようにすることが、滑舌全体の土台づくりになる。
滑舌がこもって聞こえやすい原因としては、次のようなものが挙げられる。
- 口の開きが小さく、音がこもって聞こえる
- 舌の位置が安定せず、「い」と「え」の区別があいまいになる
- 早口になることで、一音ずつの形を作る前に次の音に移ってしまう
- 唇や頬の筋肉をあまり動かさずに話す習慣がついている
- マスク着用の機会が増え、口を大きく動かさずに話す場面が多くなった
これらは加齢や体質というより、日常の話し方のクセによることが多いとされる。そのため、意識的な練習で変化を感じやすい部分でもある。
「あいうえお」滑舌練習の基本手順
ステップ1:口の形を鏡かカメラで確認する
スマホのインカメラを鏡代わりにして、「あ・い・う・え・お」をそれぞれ3秒ずつかけてゆっくり発音する。このとき、次の口の形を意識する。
- 「あ」:縦に大きく口を開ける
- 「い」:口角を横に引く
- 「う」:唇をすぼめて前に突き出す
- 「え」:「い」よりやや口を開き、横に引く
- 「お」:唇を丸めて縦にも開く
最初は大げさすぎるくらい動かすくらいがちょうどよいとされる。
ステップ2:ゆっくり発音してから速度を上げる
1音ずつはっきり発音できるようになったら、「あいうえお」を1秒に1音程度のペースで通して発音する。慣れてきたら少しずつ速度を上げていくが、速さよりも一音ごとの形が崩れていないかを優先して確認する。
おおよその練習量としては、1回あたり5〜10セット、1日2回(朝・夜)程度から始めると続けやすい。はじめから回数を増やしすぎると顎や頬が疲れてしまい、習慣化しにくくなる。
ステップ3:録音して聞き返す
スマホの録音アプリで「あいうえお」を発音したものを録音し、聞き返す。自分の声は骨伝導の影響で話している最中とは違って聞こえるため、録音で客観的に確認することが重要になる。聞き返す際は、次の点をチェックする。
- 母音ごとに音の輪郭がはっきり分かれているか
- 特定の音だけこもって聞こえないか
- 語尾が弱くならずに最後まで音が出ているか
ステップ4:五十音・早口言葉に広げる
「あいうえお」の発音に慣れてきたら、「かきくけこ」「さしすせそ」と行を広げていく。さらに「あめんぼあかいなあいうえお」のような発声練習用の文(外郎売の一部など)を使う方法も知られている。これは放送や演劇の現場でも使われてきた練習文で、母音と子音の組み合わせを幅広く練習できる。

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滑舌練習を始めても、次のような進め方では変化を感じにくいことがある。
- 最初から早口言葉に挑戦し、口の形が崩れたまま回数だけこなしてしまうケースがあります
- 口を大きく動かすことを恥ずかしく感じ、小さい動きのまま練習を続けてしまうケースがあります
- 録音して聞き返さず、感覚だけで「できている」と判断してしまうケースがあります
- 毎日長時間練習しようとして、顎が疲れ数日で練習自体をやめてしまうケースがあります
- 滑舌と声の大きさを混同し、大声を出すことだけに意識が向いてしまうケースがあります
これらは珍しいことではなく、口の動かし方に慣れるまでの間は誰にでも起こりうる。回数よりも、1音ずつの形を確認しながら進めることが変化につながりやすいとされる。
どのくらい続ければ変化を感じやすいか
口の筋肉の使い方に慣れるまでの期間には個人差があるが、2〜4週間程度、毎日短時間でも続けることで「以前より口が動かしやすくなった」と感じる人が多いとされる。ただし、これは一般的な傾向であり、効果や期間を保証するものではない。
滑舌は筋肉の使い方の習慣によるところが大きいため、継続的な練習によって変化を感じやすい一方、根本的な発音のクセや構音の特徴については、自己流の練習だけでは改善しにくい場合もある。
滑舌練習で気をつけたいこと
滑舌の悩みの中には、次のようなケースも含まれることがある。
- 特定の音(サ行・ラ行など)だけ発音しづらさが続く
- 声がかすれる、痛みが出るなど、のどの違和感を伴う
- 話すときに言葉のつまりや繰り返し(吃音)がある
このような場合は、練習方法の工夫だけで対応しようとせず、耳鼻咽喉科や言語聴覚士など専門家に相談することが勧められる。滑舌や発声に関する専門的な情報は、厚生労働省の案内なども参考にできる。
まとめ
滑舌練習「あいうえお」は、母音の口の形をひとつずつ確認しながら発音することが基本になる。スマホのカメラで口の形を確認し、録音で聞き返すという手順を、1日2回・5〜10セット程度から始めると無理なく続けやすい。早口言葉に進む前に、まず母音をはっきり発音できているかを確認することが、滑舌全体の変化につながりやすいとされる。体調や発音に気になる点が続く場合は、自己判断だけで進めず専門家への相談も選択肢に入れておきたい。
よくある質問
- Q. 滑舌練習「あいうえお」は1日何回くらいやればいいですか?
- A. 5〜10セットを1日2回程度から始め、慣れてきたら回数やスピードを調整する進め方が無理なく続けやすいとされています。
- Q. 滑舌が悪いのは練習不足が原因ですか?
- A. 口の動かし方の習慣によることが多いとされますが、特定の音だけ発音しづらい、声に違和感が続くといった場合は、耳鼻咽喉科や言語聴覚士など専門家に相談することが勧められます。
- Q. 早口言葉から練習を始めてもいいですか?
- A. 口の形が崩れたまま進めてしまうことがあるため、まず母音「あいうえお」をはっきり発音できるようにしてから、五十音や早口言葉に進む方法がすすめられます。



