話し方「さしすせそ」練習法|滑舌が良くなる手順
この記事の要点
- サ行は舌先と歯の隙間から息を出す音で口の形が発音に直結する
- 録音を使い1日5〜10分、1〜2週間続けると変化を確認しやすい
- 痛みや特定の音だけの不調は専門家への相談が優先される
滑舌を良くしたいなら、「さしすせそ」を使った発音練習が入口として分かりやすい方法です。サ行は舌先と歯の隙間から息を出す音で、口の形や息の量が整うと発音全体の印象も変わりやすくなります。まずは結論として、1日5〜10分、録音しながらの音読を1〜2週間続けると、自分の変化に気づきやすいという点を押さえておきましょう。
なぜ「さしすせそ」が滑舌練習の定番なのか
サ行は日本語の中でも発音が崩れやすい音のひとつです。舌先の位置がわずかにずれるだけで息が漏れたり、こもったような音になったりします。アナウンサーの養成や滑舌トレーニングの教材でも、サ行を含む五十音の発音練習が基本メニューとして扱われることが多く、「さしすせそ」はその代表的な練習素材になっています。
サ行がうまく出せていないと感じる場合、次のような特徴が出やすいとされています。
- 「さ」が「しゃ」のように聞こえる
- 「す」が弱く、語尾が消えてしまう
- 早口になるとサ行だけ不明瞭になる
こうした癖は、舌の使い方や口の開け方のパターンが固定化していることが原因になっているケースがあります。意識して直す練習を重ねることで、発音のクセに気づきやすくなります。
サ行の発音で意識したい口の形
サ行は、舌先を上の前歯の裏側に軽く近づけ、そこにできた隙間から息を摩擦させて出す音です。舌先が歯にべったりつきすぎると息が通らず、逆に離れすぎると息が拡散して音がぼやけます。
練習のときは次の点を意識すると、音の変化に気づきやすくなります。
- 口角を軽く横に引き、歯を見せるくらいの口の形を作る
- 舌先を上の前歯の裏に近づけるが、触れさせない
- 「スー」と息を長く吐き出し、摩擦音の感覚をつかむ
- その状態から「さしすせそ」と1音ずつ区切って発音する
1日5分でできる「さしすせそ」練習の手順
準備するのはスマホの録音アプリだけです。特別な機材は必要ありません。
ステップ1:現状を録音する
練習前に「さしすせそ」を普通の速さで3回読み、録音しておきます。これが変化を比較する基準になります。録音は保存しておき、1週間後・2週間後に聞き比べると、自分では気づきにくい変化も確認しやすくなります。
ステップ2:ゆっくり1音ずつ発音する
「さ・し・す・せ・そ」を1音ごとに1〜2秒かけて、口の形を意識しながら発音します。これを3セット程度繰り返します。早く終わらせようとすると口の形が崩れやすいため、最初はゆっくりが基本です。
ステップ3:文章に組み込んで読む
サ行を多く含む短文を音読します。例えば「さくらの咲く坂道を、すずしい風が吹き抜ける」のような文を、意識しながら2〜3回読みます。単音だけでなく、文章の中でもサ行が崩れないかを確認する段階です。
ステップ4:再び録音して聞き比べる
最後にもう一度「さしすせそ」を録音し、ステップ1の録音と比較します。音がはっきりしたか、語尾が弱くなっていないかなどを自分の耳で確認します。
この4ステップで5〜10分程度です。毎日続けるのが理想ですが、週3〜4回でも継続すれば変化を感じやすくなるという声の出し方に関する一般的な考え方があります。

8つの質問と20秒の声で、あなたの性格を16タイプに診断します。自分が思う自分と、声がまわりに伝えている自分のズレまでわかります。無料・約1分、録音はブラウザの中だけで処理します。
声の性格タイプを診断する →よくある失敗パターン
練習を始めても効果を感じにくい場合、次のような進め方になっているケースがあります。
- 口を大きく開けすぎる:サ行は口を大きく開く音ではなく、隙間から息を摩擦させる音です。開けすぎるとかえって不明瞭になります。
- 早口のまま練習する:ゆっくり正確な形を身につける前に速さを求めると、癖が固定されたまま練習時間だけが増えてしまいます。
- 録音して比較しない:耳で聞くだけでは変化に気づきにくく、継続の励みにもなりにくい部分があります。
- 1回で結果を求める:発音の癖は数日で定着したものではないため、短期間でやめてしまうと変化を実感する前に終わってしまいます。
滑舌以外の原因が関係している場合もある
「さしすせそ」がうまく発音できない背景には、滑舌の癖だけでなく、舌や口まわりの筋肉の使い方、噛み合わせ、呼吸の浅さなど複数の要因が関係しているケースがあります。練習を続けても改善を感じにくい場合や、特定の音だけ極端に発音しづらい、息苦しさを伴う場合は、自己判断で練習を続けるのではなく、耳鼻咽喉科や言語聴覚士といった専門家に相談することをおすすめします。吃音やかすれ、痛みを伴う症状がある場合も同様です。
発声や言語に関する相談先の情報は、厚生労働省の公式サイトでも案内がまとめられています。体調面の不安がある場合は、自己流の練習だけで解決しようとせず、早めに専門家の判断を仰ぐのが安心です。
練習を習慣にするためのコツ
毎日の練習を続けやすくするには、タイミングを決めてしまうのが有効です。例えば「歯磨きの前」「出勤前の身支度のとき」など、すでにある生活の習慣に練習を組み込むと、忘れにくくなります。
また、録音データはその都度消さずに残しておくと、1か月単位での変化を振り返ることができます。短期間では変化が分かりにくくても、2週間、1か月というスパンで聞き比べると、口の形や息の使い方に慣れてきた様子が確認できることがあります。
まとめ
「さしすせそ」の発音練習は、口の形と息の使い方を意識し直すことで、滑舌の癖に気づくきっかけになります。1日5〜10分程度、録音をしながら音読を続けることで、自分の変化を客観的に確認しやすくなります。ただし、特定の音だけ発音しづらい、痛みや違和感を伴うといった場合は、滑舌の練習だけで対応しようとせず、専門家に相談する選択肢も検討してみてください。
よくある質問
- Q. 「さしすせそ」の練習は1日何分くらい必要ですか?
- A. 5〜10分程度で十分とされています。短時間でも毎日、または週3〜4回程度続けることで変化を感じやすくなります。
- Q. 練習しても発音が変わらない場合はどうすればいいですか?
- A. 口の形や息の使い方を見直しても改善を感じにくい場合、滑舌以外の要因が関係しているケースもあります。無理に自己流で続けず、言語聴覚士など専門家に相談する方法もあります。
- Q. 録音して聞き比べる以外に確認方法はありますか?
- A. 家族や友人など身近な人に聞いてもらい、変化を感じるか尋ねる方法もあります。ただし感じ方には個人差があるため、録音による比較と合わせて参考にするとよいでしょう。



